お父さんのためのTurbo NAS講座 -基本設定編-
前回のお父さんのためのTurbo NAS講座 -導入編- ではTS-220にHDDをマウントしてファームウェアの導入、ログイン画面を表示するところまで行いました。
今回は使いはじめる前の基本設定を行います。
myQNAPcloudアカウントのアクティベート
その前に、導入編でmyQNAPアカウントを作成しましたが、登録したメールアドレスにQNAPからメールが届いているので、メールに欠かれているアドレスをクリックして、アカウントをアクティベートし ておきます。
サインインできることも確認しておきましょう。
TS-220にログイン
TS-220にWebブラウザにアクセスして、管理画面にログインします。
デフォルトのユーザー名とパスワードはadmin / adminです。
初回ログインするとスタートガイドのようなものが表示されるので、終了するとデスクトップ画面が現れます。
画面にアイコンが並んでいて機能毎に画面内にウィンドウが開かれるので、まるで何かのデスクトップOSを使っているようです。
これがQTSというWebインターフェースの管理画面になります。
Turbo NASのベースOSがLinuxなのでXwindowなのかな?
画面左上の「コントロール・パネル」というボタンをダブルクリックすると、設定画面のウィンドウが開きます。
一般設定
システム管理タブ
サーバ名
TS-220のホスト名を設定します。
私のTS-220はデフォルトで「NASD96330」となっていましたが、何でも良いです。
わかりやすくTruboNASに設定しました。
時刻タブ
時間帯
時間帯が「(GMT+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo」になっていることを確認します。
時間設定
「手動」と「自動的にインターネットタイムサーバと同期する」がありますが、基本的にIT機器の時刻はどんどんずれていくので、後者のタイムサーバを使う方式で時刻を合わせます。
ただしあまりに時刻のズレが大きい場合は一度手動でおおまかに合わせてから、タイムサーバの方式で日々時刻調整を行うほうが良いと思います。
夏時間タブ
夏時間に合わせてシステムクロックを自動的に調整する
日本では夏時間が一般的ではないのでチェックを外します。
コードページタブ
ファイル名符号化
日本語OSなので「日本語」に設定します。
ストレージマネージャ
ボリューム管理タブ
ディスクの状況が表示されています。
設定する項目はないのですが念のためS.M.A.R.T情報が”良好”であることを確認して下さい。
ネットワーク
TCP/IPタブ
スタティックIPアドレスの使用
IPアドレスはDHCPから動的に取得しているので、編集アイコンをクリックしてIPアドレスを変更します。
NASは様々な機器からアクセスするものなので、DHCPからIPアドレスを動的に割り当てる状況だと不都合があるので、固定のIPアドレスを割り当てます。
ジャンボフレーム設定の選択
NASとして使うにはフレームサイズが9000だと小さすぎるので、9000に設定します。
DNSサーバ
IPアドレスをDHCPサーバから取得しない場合、DNSサーバのアドレスを取得できないのでIPアドレスを設定します。
自分の使っているDNSサーバのIPアドレスがわからない場合、「8.8.8.8」のGoogleのパブリックDNSでもOKです。
通知
SMTPサーバタブ
電子メールアカウントの選択
TS-220になにか起こった時、例えばハードディスクが壊れた時などに通知メールを飛ばす時のメールアカウントを選択します。
つまりは送信側のメールアドレス設定です。
プロバイダのメールに飛ばすときは「カスタム」、その他GmailやYahoo!メールの設定ができるようですが、QNAPという会社が台湾ということもあり、中華圏でよく使われるメールアカウントの設定が多いですね。
設定したら「テストEメールの送信」ボタンをクリックして、正しく設定できたかを確認します。
アラート通知タブ
アラート通知
エラーと警告のアラートをどの方法で通知するか設定します。
先ほど設定した電子メールアカウントに対して通知したいので、「システムエラーアラートの送信方法」と「システム警告アラートの送信方法」のEメールにチェックを入れます。
Eメール通知設定
アラート通知の宛先メールアドレスを設定します。
入力後に「テストEメールの送信」をクリックして、正しく設定できたかを確認します。
ユーザ
デフォルトユーザーのadminのパスワードを変更しておきます。
右側の鍵アイコンをクリックして、新しいパスワードを設定します。
クオータ
クオータ(quota)とは”割り当て”という意味です。
Turbo NASを複数人で使っていて、一人あたりのディスク使用量を制限したい時にこの機能を設定します。
ここで設定できるのはデフォルトの使用量で、ユーザー毎に細かく設定したい場合にはユーザーを作成後に個別に設定できます。
今回はとりあえず一人あたり204800MB(200GB)を設定しました。
次回は個人用のファイルサーバ編
以上でTS-220の基本設定は終了です。
次回からいよいよNASとして使えるようにファイルサーバとして設定していきます。
- 構想編
- 導入編
- 基本設定編<-イマココ
- ファイルサーバ編
- Time Machine用のディスク編
- DLNAサーバ編
- iTunesサーバ編
- 絶対消失しない家族の写真と動画の保存編
お父さんのためのTurbo NAS講座 -導入編- お父さんのためのTurbo NAS講座 -ファイルサーバ編-
TCP/IPタブに記載されています固定のIPアドレスを割り当てる件ですが、外部からNASにアクセスしなければ、「DHCPサーバを使用」でも問題ないでしょうか。
それとも、固定のIPアドレスを割り当てておく方が良いのでしょうか。
固定のIPアドレスを割り当てるという設定方法が分からないため、恐れ入りますが、NAS側の設定とMacBook(OSX10.9)の両方について、詳しく教えて下さい。
いえ、
固定IPの方が絶対良いです。
DHCPだと、Turbo NASが再起動した時やIPのリース期限が切れたタイミングで、IPアドレスが変わってしまう可能性があります(変わらないこともありますが)。
そうするとTurbo NASが今現在どのIPを持っているのかがわからなくなってしまうので、IPは固定で割り当てましょう。
NAS側の設定方法はこの記事のTCP/IPタブに書いてあるとおりです。
Mac側の設定方法は、すみません、Macはよく知らないのでググってください。
IPアドレスですが、Macと同じネットワークのIPアドレスを割り当てます。
たとえばMacが192.168.1.100/255.255.255.0だとすると、192.168.1.50/255.255.255.255をNASに設定します。
この時、192.168.1.50がDHCPでリースされるIPアドレスの範囲でないこと、他にこのアドレスを持っている機器が無いことを確認しましょう。
ありがとうございました。
まだ少し理解不足ですがNASが到着しましたら挑戦してみます。